新商品発売「津軽」クリアファイル

 

津軽地方は桜まつりとともに連休が過ぎて

 

今は可憐な白いりんごの花が盛りで

 

広かるりんご畑の花越しに、雪を頂いて青く透き通る岩木山が座る絶景。

 

津軽の旅行は、五、六月に限る。読者もこれだけは信じて、覚えて置くがよい。

 

故郷を旅して太宰さんが言った季節の到来です。

 

 

僕も一年の内で、今からの気候と景色の色が一番好きだと感じます。

 

 

 

小説「津軽」の取材旅行は昭和19年5月12日からの凡そ3週間。

 

これに合わせて当館太宰屋から新商品が発売になります。

 

 

小説「津軽」クリアファイルA4

 

裏面は作中で旅した地名を記した津軽地方の地図。

 

館内ショップ太宰屋はこちら http://dazai-ya.shop-pro.jp/?pid=131255272

 

 

 

太宰さんと同じ季節の津軽を旅しませんか。

 

 

 

 

 

 

 

 

サクラサクノート

 

ゴールデンウィーク前のこの週は、金木町にも桜が賑わいを連れて来る。

 

 

なのに当館は思いのほか静かなので

 

待っててもいかんな、と斜陽館前にビラ配りに行けば

 

そこはさすが、駐車場に大型バスがドーン

 

マイカーがブイブイと入ってきます。

 

 

芦野公園の桜は満開、津軽にもほんとの春がやってきた。

 

 

 

 

 

2011年から置いている来館者ノートが、先月、4冊目に替わった。

 

庭からの西日射す展示室でパラパラとページをめくり

 

震災の年に始めたんだな、と改めて思い出す。

 

 

 

桜の季節もあの年は

 

(この先どうなっちゃうだろう。やっていける?)

 

焦燥と不安の中で迎えたんだ。

 

 

 

 

 

 

 

そこからこうして4冊めになるまでの

 

皆さんの思いや感想がぎっしりと書き込まれたノート。

 

零細な私設の記念館ながら、営業を続けて来られたことに感謝。

 

 

 

「また来てしまいました」 

 

太宰さんの面影に触れて、何度も訪れてくださった方の名文や

 

太宰さんへの恋文があったり

 

著名な文筆家の感想を見つけたり

 

美形字くせ字、百様の字体が読むたびに立ち上がります。

 

最近の書き込みに大きな文字で一行

 

 

 

「夢が叶いますように」

 

 

 

願う夢は小説家でしょうか?

 

サクラサク

 

叶うといいですね。

 

 

 

あ、太宰神社を開設する?

 

 

 

 

 

 

 

たすけて、おとうさん

本を読むのが遅い。

いくつかの本を持ち歩いたり、家の数か所に置いてあったり、

今なら読めると思ったタイミングで、読みたいものは違うので、

並行して数冊を何ページかずつ読んでいると、結末までの道のりは長く、

再開する度に、思い出しのために重複部分を読んだり、

しばらく積ん読の下になったものは途中で興味を失ってしまう本も少なくない。

だから余程急いで読む必要がある場合を除けば、

一気に一冊を読了することは稀かもしれない。

 

こんな僕の癖には短編集はありがたい。

風呂で一篇読んでしまうこともできなくはないから。

 

 

 

 

先日、作家の大岡玲さんが太宰治疎開の家にみえた時、

昨年読んだ「たすけて、おとうさん」を棚から引っ張り出して

できればサインをくださいとお願いしたら、

最初のページにていねいに書いてくださった。

きれいな青いカバーのこの短編集は良かった。

語りのラインに感心してしまう魔法のことばつかい。

時に風呂が長くなり、のぼせて困った。

 

ピノッキオや星の王子さまやグスコーブドリの伝記・・・

名作をベースに現代の別な物語が童話風に語られるのだが、

挟まれた名文から皮肉や深い悲しみや疑問が立ち上がって来て

何度もぞわっとくる。

 

あれから一篇ずつ、また読み返している。

 

 

「たすけて、おとうさん」大岡玲著 平凡社 http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2015092000013.html