十年の疲労

 

もう限界なのだと、前にも書いた。

 

メロスはその夜、一睡もせず十里の路を急ぎに急いで、村へ到着したのは、

る日の午前、陽は既に高く昇って、村人たちは野に出て仕事をはじめていた。

メロスの十六の妹も、きょうは兄の代りに羊群の番をしていた。よろめいて歩

いて来る兄の、疲労困憊の姿を見つけて驚いた。

 

 

 

 

 

 

 

風態なんかは、どうでもいい。メロスは、いまは、ほとんど全裸体であった。

呼吸も出来ず、二度、三度、口から血が噴き出た。

 

 

 

 

太宰治疎開の家の公開を始めて十年間、お客様の前で開いてみせた本が

もう駄目だ。

 

テープや糊で補修してここまで耐えたが、

開くたびに、ぱらと足元に表紙の欠片が落ち、ページの折り目が裂け、

きのうついに

一歩も走れなくなった。

メロス…限界。

 

十年は友の待つ刑場の門であったと思えばあっぱれ

王にも褒められよう。

 

特別なセレモニーはないが、太宰屋の本棚に殿堂入り。

二代目にたすきをわたしてゆっくりお休みくだされ。

 

満身創痍の英雄にもいつか会いに来てください。

 

 

 

 

 

 

 

 

津軽半島通信

津軽半島観光アテンダントさんがつくる季刊誌津「軽半島通信」の第4号が届きました。

 

 

 

前号には津鉄のマスコット「つてっちー」が紹介されていた

 

「津軽に来たら、この人に会いたい」のコーナーに

 

今回は太宰治疎開の家の僕を取り上げてくださいました!

 

 

先日取材にいらしたアテンダントさんが

 

お話をしながら、もらさずノートに書く書く!

 

メモ取りの速さに感心しました。

 

 

4号は春の観光情報。津軽地域のいろんな観光施設で配布されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

休館日のおしらせ

明日、3月15日(水)は休館日です。