2023.11.10 Friday
2016.06.23 Thursday
写真集『太宰:森山大道』ヴィヨンの妻/中国語訳収録
『もういちど太宰を読もう』
終戦直後に23作品が書かれた『太宰治疎開の家』旧津島家新座敷です。
6月19日の太宰治生誕記念日朗読会の際に紹介された、
写真集『太宰:森山大道』ヴィヨンの妻/中国語訳収録
国内では50部という希少な本を当館で取扱い中です。
http://dazai-ya.shop-pro.jp/?pid=103761264
世界的に注目される写真家・森山大道氏の世界観と太宰文学作品がひとつになった美しい写真集。
ケースから取り出すと、独特な深い色味と和紙の重層的な質感の装丁に
遺跡から発掘されたものかのように感じました。
背のタイトルは箔を使わずに、深く刻印したような空押し
天地小口はザクリと削ったように荒く仕上げられ、
開けば、鋭く切り取られた知られざる時間
ヴィヨンの妻/中国語訳に寄り添うイメージでありながら
ひとつひとつの写真からアート作品として強烈なオーラを感受します。
いろいろな角度から眺めてしまう素敵な本です。
当館で、どうぞ手に取ってみてください。
http://dazai-ya.shop-pro.jp/?pid=103761264
2016.06.21 Tuesday
2016年太宰治生誕日朗読会御礼
『もういちど太宰を読もう』
終戦直後に23作品が書かれた『太宰治疎開の家』旧津島家新座敷です。
6月19日の太宰治生誕記念日朗読会。おかげさまで盛会となりました。
この朗読会のために作品を選んだのは2か月前。熊本・大分を震源とする震災が起きた1週間後でした。
毎日報道される被災と救出活動の報道にオロオロと気が落ち着かない。
こんな中でも、朗読会の演題を決めなくてはならない時期でした。
毎年ここで朗読してくださる原きよさんは大分県のご出身。
ご家族、知人の心配でご心痛だろうと思えば、
太宰作品のリストをめくりながら、どうにも、表現の重い作品は自然、選べない心持でした。
それで悩みながらも、今はこれを聴きたいと心に留まったのは『作家の手帖』の中の七夕のお話の抄。
そして『雪の夜の話』。
どちらも戦時中のお話ですが、少女の純真な祈りが書かれています。
原さんにお伝えすると、「いいですね。好きな作品です。」とのお返事。
それから2か月、じたばたと告知活動をしてようやくこの日を迎えました。
そろそろ椅子を並べなくちゃ。
きゃ〜!
会場の準備をしていると、お客様が休憩時間に過ごす和室の方から妻の悲鳴が聞こえ、
何事!と駆けつければ、最初のお客様はこの方でした。
どこの子!
風を通すのに庭の窓を全開にしていたため、
「これは昼寝にちょうどよい」とばかりに、上がり込んで我が家のようにくつろいでおる。
これこれ、おどきなさい。
そして原さんが少し早めに到着して控室に入ります。
参加者が、やがてそろそろと集まり、
朝の様子では定員に届かないかと思われたのに、
開演時間には満員となっておりました。
さては、招き猫様でござったか・・・
『Ican speak 』
『作家の手帖』
原さんの声で再生される太宰の言葉で満たされる空間
『雪の夜の話』
世良啓さんによる、『知日/太宰治特集』紹介。
中国や韓国でも太宰作品が学生や知識人に人気があることを知り、
『太宰治』が友好と平和の架け橋となり得ることを願う。
皆さんの笑顔
わずか15年余の作家活動で、
日本文学に多大なる影響を与える数々の作品を残した太宰さんの魂の言葉を慶び、
その世界を皆さんで堪能致したひとときでした。
またここから始まる次の1年。
2016.06.21 Tuesday
休館日のお知らせ
2016.06.17 Friday
青森ヒミツ口寄せ会議
『もういちど太宰を読もう』
終戦直後に23作品が書かれた『太宰治疎開の家』旧津島家新座敷です。
先日、当館において『青森ヒミツ口寄せ会議』が開かれました。
僕はこのとき所用で不在だったのですが、今朝、気になる会議の様子が新聞に載りました。
出席者は澤田教一、淡谷のり子、太宰治、寺山修二、ナンシー関、津島文二・・・おおなんと!
日本の平和について、青森の人々の幸せについて・・・大切な彼らのメッセージが。
世良さん、僕にも教えてくれたらよかったのに(^^)/
詳しくは2016年6月17日東奥日報朝刊で。
この重要会議が行われたばかりの太宰治疎開の家で、
6月19日太宰生誕祭の日に太宰生誕記念朗読会があります。
http://dazaiya.jugem.jp/?day=20160425
http://dazaiya.jugem.jp/?eid=826
こちらはヒミツではない、でも太宰さんの想いを聴く特別な日の催し。
太宰の書斎に、皆様どうぞお集まりください。
****************************************************************
「太宰治の書斎で聴く 生誕日記念朗読会」
■と き 2016年6月19日(日) 午後16:00〜(開場15:30)
■ところ 太宰治疎開の家【旧津島家新座敷】
青森県五所川原市金木町朝日山317−9
津軽鉄道金木駅から、太宰治記念館「斜陽館」から共に徒歩4分
■作 品 『I can speak』
『作家の手帖』(七夕の話)
『雪の夜の話』
■出 演 朗読家/原 きよ
■参加費 1000円/お茶お菓子つき
■定 員 30名/椅子席
■参加申込み・問合せ 電話0173−52−3063(担当・白川)
またはホームページ「太宰屋」http://dazai-ya.shop-pro.jp/へ
2016.06.10 Friday
ミサオおばあちゃんの笹餅〜6月19日太宰治生誕日朗読会
終戦直後に23作品が書かれた『太宰治疎開の家』旧津島家新座敷です。
10日後に近づいた6月19日の太宰治生誕日記念の朗読会。
毎回、受付でお渡しする参加券は
本の栞にできるように、当日読まれる作品の言葉を添えてデザインしています。
『作家の手帖』より七夕のお話を読んでいただきますので、今回はこんなふう↓
それから、召し上がって頂くお菓子は?と考えました。
七夕にちなむとすれば、やはり笹か・・・
と、くれば、
以前にもおいしいおいしいと好評であった「ミサオおばあちゃんの笹餅」です。
朗読とともにお楽しみに!
「ふるさとづくり大賞」を受賞したミサオおばあちゃんの動画↓
そして、もうひとつ!
朗読の追加演目があります。
朗読者・原 きよさんのご提案で 『I can speak』
3作とも太宰中期の創作です。
まだ定員に余裕がありますので、記念日の特別な朗読会にどうぞご参加ください。
****************************************************************
「太宰治の書斎で聴く 生誕日記念朗読会」
■と き 2016年6月19日(日) 午後16:00〜(開場15:30)
■ところ 太宰治疎開の家【旧津島家新座敷】
青森県五所川原市金木町朝日山317−9
津軽鉄道金木駅から、太宰治記念館「斜陽館」から共に徒歩4分
■作 品 『I can speak』
『作家の手帖』(七夕の話)
『雪の夜の話』
■出 演 朗読家/原 きよ
■参加費 1000円/お茶お菓子つき
■定 員 30名/椅子席
■参加申込み・問合せ 電話0173−52−3063(担当・白川)
またはホームページ「太宰屋」http://dazai-ya.shop-pro.jp/へ
朗読者 原 きよプロフィール
朗読家・フリーアナウンサー
太宰治作品の朗読をライフワークに、三鷹市を拠点に太宰ゆかりの地でのライブ活動を展開。
太宰の書斎での生誕日朗読会は今回で8回目となる。ゆかりの人物への取材、講演のほか、
三鷹ネット大学、調布カルチャー「朗読教室」等講師。