2023.11.10 Friday
2015.06.27 Saturday
又吉さん再訪
『もういちど太宰を読もう』
終戦直後に23作品が書かれた『太宰治疎開の家』旧津島家新座敷です。
一週前の土曜日、BS朝日の「ふるさとバンザイ!」で、又吉直樹さんが当館を訪ねてくださった。
素人の僕にとってカメラに撮られている感じはこれまで何度経験しても緊張する。テレビカメラに一緒に収まるように手が届くどころか唾がかかりそうな距離にいたのだが、意識が浮いて現実感がない。日本中で今を時めく又吉さんがここにいるのに。しかし又吉さんは断然落ち着いて安心感があった。カメラの前に立って話すこの時間が彼のいつもの仕事なのだ。穏やかな声と誠実さは変わらず、でも前にお会いしたときよりも、発する雰囲気が温かく大きく感じられた。
放送で3度目の来館と言ったので、あとで知人から「又吉さんと親しいんですか?」と訊かれた。
そう言われたら個人的にたくさん話をした訳ではない。だのに、初来館の後で又吉さんがライブで僕の事を話題にしてくださったので、又吉ファンに知られるようになり、「又吉さんに聞いて来ました」そんな来館者が今も時々ある。あら斜陽館のおまけかしら?という感じで素通りする観光客が大多数の中で、伝道師の言葉を聞いてここを目指して来た人の訪問は嬉しい。
東奥日報紙で、青森県近代文学館に「思春期の頃から 大人になった今も 太宰に救われている」と又吉さんが書いて寄せた色紙が展示されている、というコラムを読んだ。
人生の中で太宰治との出会いがなかったら又吉さんは「太宰芸人」とは言われなかったし、僕の仕事もこれではなかったのだから、太宰治という共通項がなければ、テレビ画面の中で又吉さんと僕が隣り合うことは99%なかった。いろんな意味で僕も救われている。
人気者の又吉さんは今年、太宰が『津軽』を書いた年齢になるだろう。そんな頃に、短い時間ではあったけれど、津軽を紹介する仕事で呼ばれたのもやはりご縁の成すところかもしれない。
プライベートでいつか津軽を巡る旅なんてしたいだろうか・・・
あれこれ浮かぶ思いを書こうか書くまいか、いや〜・・・と、一週間経ってふわふわした興奮が収まって少しだけ書くことにした。
2015.06.24 Wednesday
ゆきふらしギャラリー・プレオープン
『もういちど太宰を読もう』
終戦直後に23作品が書かれた『太宰治疎開の家』旧津島家新座敷です。
これまでのブログサービスが終了となるため、
今日からブログを引越し。
どこかがマニュアルどおりでなかったのか、
過去の画像はどうやら表示されないみたい
先日6月19日。太宰治生誕日に、
小さな陶製の太宰が当館に並んだ。
金木で陶工房ゆきふらしを構える猿田壮也、千帆夫妻の
作品を常設するために、4月から少しづつ改装して、
まだ天井と照明と看板プレートの設置がありますが、
大方お部屋が出来たので作品を搬入して、
常設ギャラリーを館内にプレオープン。
画像の「豆皿太宰(腹筋姿勢)」「箸置太宰」は¥700
作家さんが搬入中
ここが入口
奥に抜けると、太宰グッズ・関連書籍のショップ
左の階段から奥に進むと、太宰の書斎に続きます
1