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十月二十八日


終戦直後に23作品が書かれた旧津島家新座敷『太宰治疎開の家』です。



寒気が来て、庭の紅葉がみるみる鮮やかになって葉を飛ばしました。

あられみぞれの津軽です。






二十七日十九時、上野発急行列車。満員だった。私たちは原町まで、五時間ほど立ったままだった。
 ハハイヨイヨワルシ」ダザイイツコクモハヤクオイデマツ」ナカバタ
 北さんは、そんな電報を私に見せた。一足さきに故郷へ帰っていた中畑さんから、けさ北さんの許に来た電報である。
 翌朝八時、青森に着き、すぐに奥羽線に乗りかえ、川部という駅でまた五所川原行の汽車に乗りかえて、もうその辺から列車の両側は林檎りんご畑。ことしは林檎も豊作のようである。




十月二十八日は、『故郷』に書かれた

太宰が病床の母に会うために生家に帰ってきた日です。

その日、太宰が母と対面した新座敷にとっては大切な日付ですが

『故郷』記念日なんて、大げさに呼ぶのは変な気がする

ひそりとした小さなエピソード。


今日は、静かな病室だった部屋で数名のお客様に場面の一節を読んだあと

そんなお話をしていました。










太宰治疎開の家 休館日のおしらせ



HPではお知らせしておりましたが

太宰治疎開の家は2014年10月27日(月)は休館いたします。





『いつか来た町』 東直子


終戦直後に23作品が書かれた旧津島家新座敷『太宰治疎開の家』です。



・・・町を好きになることは、恋をすることに似ている。

いつか来た町』PHP研究所 1,620円(本体価格1,500円)


《作家、歌人》東直子さんの新刊です。

多くの「町」の中に、初めて訪れた青森のことも。

太宰治疎開の家のきゅっきゅっについて綴ってありました。

うれしい。

いま、じっくり読んでいます。


風が運んできた香り、ふと目にした風景、耳に入ってきた会話、あの日の舌の記憶……。歌壇を牽引する一人であり、心の琴線に触れる言葉を紡いできた著者が、25の町の表情を五感で綴った随想集。まるで、著者と一緒に町を歩いているような気持ちになれる珠玉の25篇を収録する。

 本書に登場するのは、山形/松山/名古屋/遠野/下北沢/京都/大森/入谷/紀伊田辺/神保町/立川/仙台/銀座/吉祥寺/池袋/表参道/新宿/御茶ノ水/江古田/有明/青森/パリ/高幡不動/横浜/福岡。

 歌人ならではの独特の視点で切り取られた何気ない日常のひとコマは、あたたかく、せつなく、時に妖しく感じられ、あなたの知らない“もうひとつ町の顔”を見せてくれるはず。

 「東さんの言葉は、面倒くさいスーパーの買い物帰りの景色を楽しくしてくれます」と、漫画家の大橋裕之さんも推薦の一冊。

                            出版社HPの解説より







太宰治の『心に刻む風景』 日本テレビ

放送は東京圏内だそうですが・・・

日本テレビ『心に刻む風景』に太宰治にまつわる風景が3週連続で紹介されます。

中村吉右衛門さんナレーションで毎週水曜日夜21:54からの短い番組。

初回が10月15日今晩!

3週目の11月29日に、ここ「旧津島家新座敷」が取り上げられます。


そしてBSプレミアム『ザ・プロファイラー』太宰治の放送も今晩。


太宰好きな方はお見逃しなく〜







台風19号通過の朝


終戦直後に23作品が書かれた旧津島家新座敷『太宰治疎開の家』です。



今朝、雨に濡れているミズヒキソウ




台風19号が通過中ですが、金木町の様子は今のところ小雨で風も弱いです。

太平洋側が荒れているようですが

津軽地方はりんごの収穫の季節。被害が無いことを祈ります。