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とやかく言うことか

人の失言、有名人の恋愛、誰が嘘言したやら悪口言ったやらと、

ニュースの見出しは、毎日青筋立てて書いてあります。

本当のところ冷静であれば、多くは読む自分にはほとんど無関係の出来事で・・・

でも、それを読んだ後にはさまざまな感情がムクムクと立ち上がるというお決まり事です。

毎日見出しに目が行くのは、そういう揺らぐ状態を心が欲しているようです。

他人の言動や生活の覗き見を食って、人は日々を満たしているのかもしれません。

ですから、発信するメディアが目的を持って煽って

人に右を向かせるのも左に向かせるのも、たぶん簡単です。


それは自分がとやかく言うことだろうかと、ちょっと引いて選別したいところです。


知ろうと思えば一昔前とは比較にならないほど

膨大な情報が目の前に並べられて、

多くの人が釣られていけすに囲われて

なにか空恐ろしい時代になってきたなと


きのう、子供時代の古いアルバムを開いたら、

写真の背景にあった世界の雰囲気を考えながら思っています。



はるがきたので




風がふいて


でも、暖かいので


庭の雪がどんどんとけます


冬のあいだ、とんと見かけなかった隣のねこが


きょうは庭石の上にのって


こちらを見ています








太宰治展 ―語りかける言葉―

 生誕105年
 太宰治展 ―語りかける言葉―
2014年4月5日(土)〜5月25日(日)




神奈川近代文学館で催される、太宰生誕105年展です。

―語りかける言葉―

このポスター、とてもいいですね。

いろいろな魅力的な企画があるようです。



 ■太宰治展 記念トークイベント 
   2014年4月26日(土)柳美里「私が恋した太宰治」


 ■太宰治展 記念講座 
   2014年5月3日(土)安藤宏「資料から見えてくる太宰文学の魅力」


 ■太宰治展 記念朗読会 
   2014年5月11日(日)平田満「ヴィヨンの妻」


 ■太宰治展 記念トークイベント 
   2014年5月18日(日) 川上未映子、山本充
   「太宰さん、あなたは何を待っていたのか」


 ■太宰治展 記念講座 
   2014年5月24日(土)鳥居邦朗「戦時下の太宰―浪曼的完成への道」




語りかけられたい、太宰ファンの方はみんな行くんじゃないでしょうか。


僕も行きたい・・・


画像で見えない詳しいことは神奈川近代文学館HPで→


桃の花



檀一雄がエッセイに、太宰治との思い出を書いたものを読んだことがある。

居酒屋「おかめ」での出来事。
・・・その日集まったのは中原中也、草野心平、太宰治、檀一雄である。
中原中也の檀一雄への用件は「宮澤賢治の全集が出たから買え」ということであったらしい。
飲み交わしているうちに何ごとかの議論になり、酔った中原中也が太宰にからみ始めた。
中原が挑むように「おめえは花ではなんの花が好きだい?」と、こう訊くと、
どう答えたものかと狼狽したのだろう。太宰がへどもどしながら恥ずかしそうに
「桃の花」と答えた。
「なんで桃の花なんだ?」と詰問が続き、
この後何がどうしたのか、とうとう「表に出ろ!」という話になったのだが、
何故か表に出たのは檀と草野で、中原と取っ組み合いに。
草野は押し倒され、棒を振りかぶった檀が中原をなぐろうかという事態にまでなったという。
しかし、この時太宰はいつのまにか姿をくらましていた・・・


という内容だったと思う。
太宰は『葉桜と魔笛』の中の句に、桃の花を詠んでいるから、
なにか優しい思いで花の名が浮かんだのかもしれない。

ほんとうに、酒でつまらない思いをするのは嫌なものだ。


今日は微笑みでお酒を。


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