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タケさんの思い出

『津軽』の中で最も感動的な終章に語られたタケさん。
 
言わずと知れた、幼少の太宰の子守をした女性が亡くなってから31年。

彼女の孫娘である越野由美子さんが、

『タケの色々な話』という本を書きました。(8月31日発行)



太宰の作品の中で語られたタケさんの姿とは別に、タケさんにはタケさんの人生があり、

その家族が見聞きしたタケさんの色々な事を由美子さんが大切に綴った本です。

 

第1章は、タケの言葉集。

タケさんが、津軽ことばで語った

生き様について、家族について、神仏について、幸せについて、食物について、

商売について、子育てについて、勉強や道徳について、嫁姑について等など・・・

北辺の漁村に嫁ぎ、苦労して生きた一人の女性の言葉の、なんとユーモアと深みのあることか。

越野タケという存在を通して、もうひとつの『津軽』がここに語られています。


第2章には、太宰とタケの逸話集。


太宰ファンにはぜひ手にしてほしい一冊です。

定価1050円。

当館でも販売しています。



タケさんに関して、東京では9月26日に講演会があります。

タケさんの記録を後世に伝えるために尽力されている柳澤良知さんの

興味深い貴重なお話が聴けるそうです。




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