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桜桃

われ、山にむかいて、目を挙ぐ。    
          
             詩篇、第百二十一。



太宰の『桜桃』のはじめにこんな言葉が書かれています。

子供より親が大事、と思いたい。 という、

どきっとするような書き出しで始まるこの小説。

読み終えた後に、聖書を開けば、この言葉が置かれた意味がわかります。


詩篇121には続きがあるのです。

それは苦しい時、どこからも助けがない時に思い出す詩です。


私は山に向かって目を上げる。
私の助けは、どこから来るのだろうか。
私の助けは、天地を造られた主から来る。
主はあなたの足をよろけさせず、
あなたを守る方は、まどろむこともない。
見よ。イスラエルを守る方は、
まどろむこともなく、眠ることもない。

主は、あなたを守る方。
主は、あなたの右の手をおおう陰。
昼も、日が、あなたを打つことがなく、
夜も、月が、あなたを打つことはない。
主は、すべてのわざわいから、あなたを守り、、
あなたのいのちを守られる。
主は、あなたを、行くにも帰るにも、
今よりとこしえまでも守られる。




桜の花も咲けない寒い春でしたので、

いつもよりもやや成長が遅かった畑の桜桃が、

今やっと食べごろになりました。

少雨だったせいもあって実は小ぶりですが、

鳥にもあまり食べられず、たくさん採れました。



たちねぷたの魂入れ

6月21日、五所川原・立佞武多の館3階製作所で

今年の新作ねぷた『陰陽 梵珠北斗星』の面の書割を見て来ました。

製作者齊藤忠大さんが、たくさんのギャラリーを前に「魂入れ」を行うのです。


午後19時。

いよいよ、ねぷたの面の前に立ちます。


梵珠山の方角に向かって最初の筆を入魂

 
多くの視線が集中するプレッシャーの中で、

バランスを確認しながら慎重に筆を運んでいきます。



   


筆を持つ右手、それをしっかり支える左手、

ねぷたの内部から発する照明で、絵師の身体が美しく照らされています。
 

 
齋藤さんかっけ〜。



頭部の全体像


会場の緊張感は続きます。
 
 



ああ、美しい。

良いものを見せていただきました拍手



五所川原立佞武多(ごしょがわらたちねぷた)祭りは、

8月4日から8月8日に開催されます。 
 


第5回太宰治朗読会でした?

梅雨入りして、6月19日は、昼前から雨が降り出していたのですが、
午後には上がり、朗読会が始まる頃には雲が明るくなっていました。

15時過ぎ、ぽつぽつと参加者が集まり、
毎回参加の方、2度目3度目の方にご挨拶。
今回は遠く韓国からも参加者がありました。

今回で5回目の出演となった原きよさん。
太宰が通った、銀座バー・ルパンの初代女将の着物を着ています。

演題は、発表してあった2作の前に『六月十九日』『同じ星』という、
この日にちなんだ随筆を読んでもらいました。


君のような秀才にはわかるまいが、「自分の生きていることが、人に迷惑を かける。僕は余計者だ」という意識ほどつらい思いは世の中に無い。
と、『パンドラの匣』に書かれてあるような気持ちに覚えのある方はいるでしょう。
自身と同じ生年月日に生まれた他人の存在に、作家はどんな思いを持ったのか。


『おしゃれ童子』・・・服装に対するこだわりの子細を想像しながら、
その珍妙さがエスカレートしていくさまに失笑する方もいたり。
最後に掲げられた作中の川柳の情景については、
読み終えた原さんがさらりと解説を加えてくださいました。


コーヒータイム
今回は部屋を変えて、毎年よりも和んでおしゃべりが弾んでいる様子。



そして『貨幣』


なんと、本を持たずに読む、素語りでした。
二十数分の作品をまるで一人芝居のごとく、丁寧に表現していきます。
一言一句をすべて覚えて語るとは。
おおお・・・

この『貨幣』は、あまり朗読されることのない作品なのだそうですが、
深く作品世界に入り込み、百円紙幣そのものになって表現する
原さんの女性語りは、絶品でありました。

拍手!



毎回参加の方も当日の様子をブログに報告してくれました。
http://bobbyjp.blog120.fc2.com/blog-entry-2064.html
http://bobbyjp.blog120.fc2.com/blog-entry-2066.html





第5回太宰治朗読会でした



本日は太宰治生誕日。

当館で太宰治朗読会がありました。

朗読をしてくださった原きよさん。

すごいです。


そして参加者の一人一人がこの会を良いものにしてれました。

おいでくださってありがとうございます。



太宰さんの誕生日に

みなさんのおかげで、今日は胸がいっぱいです。

本日のことはまた改めてアップします。







いよいよ今週です。2013年太宰治朗読会

もうすぐ6月19日。

太宰治生誕記念の日 です。

太宰治疎開の家では第5回目となる2013年太宰治朗読会がございます。

芦野公園の太宰治生誕祭に行こうと予定していらっしゃる方は

夕方16:00からの、こちらにもどうぞおいでください。

あと少しお席があります。