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あすなろの森

先日、久しぶりに十二本ヤスを見にいく機会がありました。
はじめて見るというお客さんを連れて。

十二本ヤスはヒバの巨木で、金木の山奥にあります。
観光名所として紹介されてはいますが、
普通の観光客はほとんど訪れることはないと思います。
山奥すぎて・・・

和名ヒノキアスナロ・・・
ヒノキとヒバはどう違うの? と訊かれても 僕はよくわかりません。

「大きなヒノキに 明日はなろう」という意味でアスナロなんだ と
小学校で習った歌を今も覚えているのですが、
この名の由来は どうにも怪しいでしょう[:ふぅ〜ん:]
まるでヒバはヒノキに劣ってると言ってるような・・・

この巨木の威容を見たら、いかにもなこじ付けは吹き飛びます。

重ねた数百年の間に、この木に何があったんだろう?
思いを馳せたくなる十二本ヤスの姿をぼ〜っと見上げる人たちの姿イヒヒ


名所にしたい割には、長い間道路も整備が進まず、笑っちゃうくらい中途半端。
まるでよそ者を阻んでいるような道中の様子。

それでいいんだと、僕は思っています。
神聖な佇まいを保つためには、観光バスがガンガン入る山にしないほうがいい。


http://www.youtube.com/watch?v=_6cEYPpI38c&feature=related

NHK「知る楽」女が愛した作家太宰治

NHK「知る楽」女が愛した作家太宰治22:25〜

今日は西 加奈子さんです。

高校生のとき、「皮膚と心」で太宰の魅力に取りつかれた西加奈子さん。大人になれば失っていくであろう「純真」をかみしめて読み、「自分はこんな可愛らしい女性になれるだろうか」と不安を覚えるほど、のめり込んだ。しかし片っ端から太宰作品を読むうちにあることに気づいた。「太宰って、めっちゃおもろいやん」。「読ませる技術の巧さ」や「ストーリー展開の妙」のことではない。ニヤニヤ、プッと吹き出す面白さ。「どう考えたって、これ、ネタやろ」とツッコミを入れたくなるような描写や表現。「富嶽百景」に描かれた師匠・井伏鱒二との放屁をめぐるバカバカしい議論もそのひとつだ。大阪のお笑い文化の中で育った西さんが、「おもろい作家」としての太宰を語る。

語り手(第3回)
西 加奈子 NISHI Kanako
1977年イラン、テヘラン生まれ。エジプトのカイロ、大阪で育つ。関西大学法学部卒業後、フリーライターなどを経て、2004年『あおい』でデビュー。05年、2作目の長編『さくら』がベストセラーに。07年『通天閣』で織田作之助賞受賞。『きいろいゾウ』『こうふく みどりの』『こうふく あかの』『窓の魚』『きりこについて』など著書多数。


これまでの放送2回もとても面白かったです。
ぜひチェックしてください。


昨日見学に来た神戸の女の子も
「富嶽百景といえば、井伏さんの放屁イヒヒ」と笑ってたなおてんき

これしかできない

とてもおいしい家庭料理を 心地いい雰囲気で食べさせてくれる方がいます。

気取らず、なごやかにお話をしながら、
薪ストーブのある部屋で 至福の時間を過ごさせてくれるのですが、

その方は
「自分は愛想もないし、これしかできないから」  と、 
ものすごく謙虚です。

「これしかできないから」  なんて、

こんなに この言葉を深いと感じたことは ありませんでした。

こんなに出来るのに、 こんなに感動してるのに、
彼女がそうとは計らずに こちらは最高のもてなしをされている。

すごい人は自分をすごいと思ってなかったんですね。

ただこつこつと、できる事を毎日重ねて。
そういうすごさに 気付かせてもらいました。

そんなことがあると、自分の周りには すごい人がいっぱいいることに思い至る。

感謝。

寒い季節。 薪ストーブが恋しくなって
暖かい場所を思い出し、
また行きたいな と思っています。

料理をいただく、 というだけではない   なにか。

このごろ ずっと行けなかったので・・・・・・元気かなぁ



西 加奈子「きいろい象」

時間がないメロスたち

これまでも時々あったことですが、

「あ!昨日来た見学の方が新聞に載ってる」

太宰治や文学の専門家や研究者の方が、そうとは言わずに見学していったりするので
あとで少しあせります汗

つたないガイドにほほ笑まれてたんではないかしら・・・

会話の受け応えで 「かな?」と思うときもありますが、
今日もそれらしき方が、ご見学に来て、
「あ〜、もっとここに時間を取ればよかった〜!」と、
津軽鉄道の発車時刻が迫って 「南無三!」飛び出して行く姿GO!を見送りました。

そのあとに、どしゃ降りの中を走って せっかく見に来てくれた「初高知!」の女性も
携帯で家族の方に呼ばれてやむなく飛び出して行きましたたらーっ
でも、土佐弁・・・なんだかよかったなニコニコ

「疎開の家」って名称が「小さなぼろ家」というイメージなのかもしれないですが、
30分くらい余裕があるといい思うんですよモグモグできたらね

詩人つながり

見学中にしきりにメモをとる方がいて、
ガイド後に「なにかの取材ですか?」と訊いて、
太宰の仕事部屋でいろいろお話をしていると・・・

「詩人なんですよ。」

「あ、そうなんですか。詩人といえば、アーサー・ビナードさんをご存知と思いますが、
 5月に彼がこの部屋に座りました」

「あ、そうなんですか!

ということで、同じ場所に座っていただきました。


彼女は 水無田気流(みなしたきりう)さん。

水無田さんもアーサーさんも、中原中也賞の受賞者ラッキー
http://www.chuyakan.jp/09syou/11/09main11.html
http://www.chuyakan.jp/09syou/06/09main06.html