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太宰治の「春」 

まだ肌寒い津軽に
北海道網走から、そして大阪から、一人旅の方がみえてました。
今日で3月が終わり、4月の声を聞くとイコール「春」という気がします。
北国では3月のうちはまだまだ怪しくて・・・
網走なんてここよりまだ春が先です。


我が家に「ただいま!」と帰ると、
とたんに春のイイ香りが充満していました。 苺ジャムですね。
長く保存しないで食べちゃうので砂糖ひかえめに甘酸っぱく煮込みます。
家で作ったことがある人は画像だけで匂いがわかりますね。


太宰治「春」より抜粋

 疎開しなければならぬのですけれど、いろいろの事情で、そうして主として金銭の事情で、愚図々々しているうちに、もう、春がやって来ました。
 ことしの東京の春は、北国の春とたいへん似ています。
 雪溶けの滴の音が、絶えず聞えるからです。上の女の子は、しきりに足袋を脱ぎたがります。
 ことしの東京の雪は、四十年振りの大雪なのだそうですね。私が東京へ来てから、もうかれこれ十五年くらいになりますが、こんな大雪に遭った記憶はありません。
 雪が溶けると同時に、花が咲きはじめるなんて、まるで、北国の春と同じですね。いながらにして故郷に疎開したような気持ちになれるのも、この大雪のおかげでした。
 続く・・・   新潮文庫「もの思う葦」

三鷹の家で家族三人が空襲をやり過ごす場面が描かれています。
長い戦争の末期を暗示するみたいに、
疎開の年の東京はこんな春だったんですね。



太宰治疎開の家太宰Tシャツ

こう来てこうきて

きのう大阪からみえたお客さんは
ご両親とかわいらしい2歳の男の子。

斜陽館の図面をみせると、家の図面とわかるみたいで
指でなぞって「こうきて、こうきて」とやってました。
かしこ〜!っと感心。
子どもが喜びそうな気の利いたおもちゃもないので
飾ってあった夏蜜柑あげました。


こう来てこうきて・・・
90年前の地図をなぞって、一緒に太宰がいた頃の金木にお連れします。

今日も雪です。
鉄道ファンの方。太宰ファンの方。
寒いなか、金木に来てくれてありがとうございますラッキー
さらに寒いなか、走れメロスTシャツお求めありがとうございまーす!



おおのの太宰フェアー09-10

雪の朝 猫の足跡
毎日、疎開の家の前は彼の通り道です。
ポンポンポンと足跡が向かう先には、屋根から落ちた雪の小山があって
小山の終わったところからまた、ポンポンポンと足跡が先に続いてました。
ちょっとマンガのようなシーンを想像しましたねモグモグ



ユニットおおのの太宰フェアー09-10東京で、太宰をモチーフに演劇が企画されています。
このポスターイラストいいですね拍手

きのうみえたのは「文豪シリーズ」を旗印に劇団を主宰する大野さんでした。
HP、日記覗いてみてください。楽しそうでsラッキー
読んだ?・・・ ダザイくんすごくいいカンジです。



太宰治疎開の家太宰Tシャツ

これください



自家用に買った太宰治検定のテキストをお店に飾っていると
「これください」といわれました。

ですので、これは2冊目の新品です。
販売のつもりじゃないけど、目立つ表紙ですよねモグモグ

たくさん来るようになりますよ〜

太宰治疎開の家に入ったお客様の多くが
「今年は生誕100年だから、たくさん人が来るようになりますね」
とおっしゃってくださいます。

今日見学に来てくれたのはお一人様モグモグ
ありがとうございます。


雪が舞う天気になりました。
明日は午後から出張のためお休みいたします。