特別な日に

 

5月21日は特別な気持ちでお客様を待ちます。

 

 

 

 

 

・・・小説「津軽」より・・・

 

てみると、しかし、津軽もそんなに小さくはない。その翌々日の昼頃、私は定期船でひとり蟹田を発ち、青森の港に着いたのは午後の三時、それから奥羽線で川部まで行き、川部で五能線に乗りかへて五時頃五所川原に着き、それからすぐ津軽鉄道で津軽平野を北上し、

 

 

 

 

 

 

私の生れた土地の金木町に着いた時には、もう薄暗くなつてゐた。蟹田と金木と相隔たる事、四角形の一辺に過ぎないのだが、その間に梵珠山脈があつて山中には路らしい路も無いやうな有様らしいので、仕方なく四角形の他の三辺を大迂回して行かなければならぬのである。

 

 

 

 

 

 

 

昭和19年の「津軽」の旅で東京を発ってから

 

あれこれ1週間も遠回りして

 

太宰さんがようやく金木の生家に帰ってきたのが同じ日の夕暮れ

 

大屋根の下の玄関を前に、少し緊張しただろうな。

 

 

 

金木の生家に着いて、まづ仏間へ行き、嫂がついて来て仏間の扉を一ぱいに開いてくれて、私は仏壇の中の父母の写真をしばらく眺め、ていねいにお辞儀をした。それから、常居といふ家族の居間にさがつて、改めて嫂に挨拶した。

 

 

 

同じ季節を旅して、今日がその日です、お客様。

 

そして今夜から、優しい生家の人たちとの数日が始まるところ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

太宰治生誕日朗読会 2018年6月19日 おしらせ

 

今年も6月19日までひと月。

 

ホームページ「太宰屋」ではすでに告知しておりますが、

 

芦野公園で太宰治生誕祭が行われる同日に、

 

当館では「第10回 太宰治朗読会」があり、

 

ただいま参加者募集中です

 

太宰さんの故郷でこの日を過ごす予定の方、ぜひご予約ください。



 



太宰治生誕日に特別な空間で太宰作品を味わう朗読会。

新座敷初公開の翌年から毎年開催し、第10回目となります。

太宰さんのさしがねによりこの朗読会を始めた朗読家・原 きよさんが、

今回も三鷹市から出演してくださいます。


  ■朗読作品  「美少女」
           「断崖の錯覚」


太宰治生誕祭のあとの夕方は太宰の書斎へどうぞ。

ティータイムのお菓子は「ミサオおばあちゃんの笹餅」を予定。

ご参加申込みをお待ちしています。



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■と き  2018年6月19日 PM16:00〜17:40頃(開場15:30)

■ところ  太宰治疎開の家【旧津島家新座敷】
     
青森県五所川原市金木町朝日山317−9
     
※太宰治記念館「斜陽館」から徒歩で4分
      

■朗読作品 「美少女」
        「断崖の錯覚」

■朗読者  原 きよ(朗読家・フリーアナウンサー)

■参加費  1000円/お茶お菓子つき

■定 員  30名/椅子席
 
■お申込み 電話0173−52−3063(白川)
      またはホームページ「太宰屋」お問い合わせページ

         のフォームに「朗読会参加」と書いてご送信ください。

 

 

 

 

 


      

 

新商品発売「津軽」クリアファイル

 

津軽地方は桜まつりとともに連休が過ぎて

 

今は可憐な白いりんごの花が盛りで

 

広かるりんご畑の花越しに、雪を頂いて青く透き通る岩木山が座る絶景。

 

津軽の旅行は、五、六月に限る。読者もこれだけは信じて、覚えて置くがよい。

 

故郷を旅して太宰さんが言った季節の到来です。

 

 

僕も一年の内で、今からの気候と景色の色が一番好きだと感じます。

 

 

 

小説「津軽」の取材旅行は昭和19年5月12日からの凡そ3週間。

 

これに合わせて当館太宰屋から新商品が発売になります。

 

 

小説「津軽」クリアファイルA4

 

裏面は作中で旅した地名を記した津軽地方の地図。

 

館内ショップ太宰屋はこちら http://dazai-ya.shop-pro.jp/?pid=131255272

 

 

 

太宰さんと同じ季節の津軽を旅しませんか。